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多気筒エンジンとは、複数のシリンダーを持つエンジンの総称。
エンジンが回転する中で、一つのシリンダーが力を出しているのは燃焼行程だけであり、レシプロエンジンの場合4サイクルだとクランクシャフト2回転の1/4、2サイクルだと1回転の1/2だけである。
したがって、そのままではエンジンは滑らかに回転することができず、高出力化にも限界がある。
そこで多気筒エンジンは、複数のシリンダーでタイミングをずらして燃焼させることで、回転を滑らかにし高出力化も実現している。
また、同一排気量で多気筒化を進めると一気筒あたりのピストンなどを小さく軽くでき、高回転化にも向いている。
ただし、一般に1気筒あたりの排気量は400cc〜600cc位が効率が良いといわれ、多気筒化が進むほどエンジンも大きく重く複雑で高コストになるデメリットもあるため、多気筒化は排気量や車の大きさ、価格などによって設定される。
ちなみに、シリンダー配列の違いにより、直列、V型、W型、水平対向などの形式があり、搭載車によって最適な形式が選ばれている。
同義語 マルチシリンダーエンジン
関連 シリンダー、レシプロエンジン、4サイクル、2サイクル、クランクシャフト、単気筒、2気筒、3気筒、4気筒、5気筒、6気筒、8気筒、10気筒、12気筒、16気筒、直列エンジン、V型エンジン、水平対向エンジン、W型エンジン、点火順序、完全バランスエンジン
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