「ＮＳシリンダー」
NS cylinder

ＮＳシリンダーとは、ニッケル・シリコンカーバイドシリンダーの略で、ホンダがバイクエンジン用に開発した高耐久性シリンダー。

アルミ製のシリンダーにニッケル層の下地を設け、その上からシリコンカーバイド粒子を分散させた皮膜でコーティングし摩擦の低減と耐久性の向上を実現。従来、鋳鉄製であったシリンダーをアルミへと置換することで同時に軽量化も図られた。

また、シリンダーとピストンが同じアルミ製となることから熱膨張率が一致するため、エンジンの温度変化に影響されない安定した出力特性を実現した。

もともとはレース用のＮＳ５００のために開発されたシリンダーで、市販のレーサーレプリカモデルをはじめ、デュアルパーパスなどにも採用された。

採用車種　レーサー：ＮＳ５００、ＣＲ２５０Ｒ／８０Ｒ、レーサーレプリカ：ＮＳ２５０Ｒ／Ｆ、ＮＳ４００Ｒ、ＮＳＲ２５０Ｒ、デュアルパーパス：ＡＸ−１、ＸＬディグリー

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